■系統立てた履修と基礎学力の保障
本プログラム履修者は、安全・安心に関する必修科目を履修する。学生は自己の研究専門分野を定め(主領域)、そこから基幹科目を必要数履修する。主領域以外の副領域からもその基幹科目の幾つかを必ず履修する。これにより、例えば、タービン翼周りの流れを研究する学生は、安全設計のために必要な基礎学問:構造・システム(振動・制御、生産など)について、系統立てた知識が得られる。材料・構造系を主領域とする学生は、熱・流体系科目を必ず学ぶことにより、例えば原子力発電所で発生した蒸気パイプの減肉のメカニズムが理解でき、設計や検査指針立案での思慮が増す。
■フィールド・実習に関して
安全講演会に出席、聴講するとともに、履修系統図(後述)に記載されたすべての次の事業を行う:
(1)事例(事故)調査(1年次:企業等での実習)
(2)ワークショップ(1年次末:事例調査結果を基に問題点の洗い出しのための報告会)
(3)国内KY活動/国際KY活動:企業等の受入先で危険予知(KY)作業と安全設計の取組を修得)
これらのKY活動実践を通して、高い企画力、リーダシップをもった人材を育てることができる。
(4)事例調査国際報告会(2年次末:(1)から(3)の活動の総括報告)。
博士後期課程では、上記に加え国際的素養を一層培うため、国際研修、プロジェクトマネジメント実習、同成果を報告する連携大学国際学生報告会を開催する。在学中3-12ヶ月の海外研修が義務付けられる。このように広い分野を網羅した安全・安心に関する知見の履修の機会を提供するために、本コースを用意する。
修士論文と正課学修及び「安全・安心」関連学内外活動成果を基に、安全設計に必要な素養を十分身に着けたかを学内外の委員で構成される合同委員会で評価して、コース修了を認定する。本教育プログラムでは同志社大学の建学の理念である良心教育に基づき、国際的視野に立って安全・安心がpriority #1の機械工学分野の人材を育成する。併せて、先端研究を通じて高い問題解決能力も身に付けさせる。
ALL DOSHISHA 教育推進プログラム 安全・安心のための課題解決力をもった良心を手腕とする高度技術系職業人養成プログラム 「安全安心高度技術者養成プログラム」 の概要 |
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